業務案内Hino Architectural Design
まずはじめにConcept
内製化・一貫生産でより良い家づくり
敷地条件なども考慮し美しくデザインされていなければ、建築ではありません。施主様の要望を汲み取って、基本性能と融合させていなければ住宅ではありません。
しかし住宅業界では、意匠(デザイン)だけが優先し、地震・台風・猛暑・寒冷などから住む人を守る基本性能が おろそかになることが多い。これは分業化の弊害で、構造・温熱が後付けになってしまうことが多いからです。
そこで、本格的な構造計算(許容応力度計算)と厳密な温熱計算(PHPP:燃費ナビ)を内製化することで、基本 設計から全てを考慮した設計はもちろん、大胆な間取りのために構造を工夫することも可能にしました。
大地震に2重ローンを組まされないために
大地震の場合は、倒壊を防ぎ人命を守る。大破・修復不能になるのは仕方ない。 これが建築基準法の考え方です。ギリギリを狙った設計基準なので、倒壊してしまう場合もあります。 しかしそれで良いのでしょうか?地震保険に入っていたとしても、被害額の半分以下しか保証されない場合が多いです。 大破・修復不能の後に待っているものは、建て替えによる2重ローンかも知れませんし、負債を抱えたまま賃貸住宅に戻ることになるかもしれません。
耐震等級3にしておけば、無傷もしくは比較的簡単な修理で住み続けることが出来る可能性が非常に高いです。 キラーパルスと繰り返しの震度7にも対処するために制震装置と組み合わせると、比較的ローコストで万全の備え をすることが出来ます。
高気密・高断熱の方が安いという現実
普通、良いものは高いものです。 ハイブリッドカーですら、バッテリーの交換を考えると、燃費で稼ぐメリットが無くなるかもしれません。
しかし家は違います。 高気密・高断熱な家は、低燃費で財布に優しく、性能があまり低下せず、寿命が長くなり、維持費も普通の家より 安いぐらいです。 燃費が良く、バッテリーの交換の必要が無く、ガソリン車と同程度以下のメンテナンスで30年は乗れる、という メリットしかないハイブリッドカーのようなものです。
実際、高性能化に掛かった建築費用は、光熱費が安くなることで十分以上に取り戻すことができます。 そのうえ、パッシブハウスに近い性能になると、基本性能の高さにより、1~2台のエアコンで全館空調が可能に なり、エアコンの設置台数を減らし、設備費用を半分以下にすることが出来ます。
極上の快適性と健康が、タダで手に入る
LCC(ライフ・サイクル・コスト)を考えるだけでも、十分メリットがある高性能住宅。 しかし本当の価値は、健康で快適な暮らしを実現できる室内環境を実現できることです。 様々なメリットがあり、むしろこちらが真の目的だと考えています。
- 結露を防止することで、カビ・ダニの発生を抑えることで、ハウスダストを低減し、アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎のリスクなどが減る。
- のどの粘膜が乾燥しないので免疫機能が正常に働き、ウィルスに侵されにくくなり、風邪・インフルエンザ・ノ ロウィルス・はしか・風疹などにかかるリスクが減る。
- 化学物質過敏症も、梅雨~夏の湿度を抑えることで低減することが出来る。
- 室内の温度ムラが小さくなり、廊下・トイレの温度も高くなるので、ヒートショックのリスクが非常に低くなるので、脳梗塞などの脳血管疾患のリスクが非常に低くなります。
さらに、睡眠の質が良くなり疲れがとれる。肩こり・冷え性が楽になります。 不快な場所が無くなるので、家が広くなったような感じがします。 そう、生活が豊かになります。 しかも、タダで。
中途半端はもったいない
ある程度以上の高性能にすると、このような夢のような好循環がまわり始めます。 いわゆる次世代省エネ基準(U A =0.87W/(㎥・K))前後は、性能が低すぎて非常にもったいないです。 HEAT20のG1グレードでも、まだまだ中途半端な性能です。
やはり、HEAT20のG2グレード以上には持って行きたいとことです。 そのためには、充填断熱+付加断熱、U A (外皮平均熱貫流率)0.4W/(㎥・K)程度以下、トリプルガラス樹脂サッ シ、C値(隙間係数)0.3㎠/㎡程度以下、年間暖房負荷30KWh/㎡程度以下といった性能が必要になります。 このレベルになると、全館空調計画などが可能になってきます。
本当は、もう少し性能を上げて、パッシブハウスレベルがベストです。 もっと上、完全無暖房住宅などは、コスト度外視のものとしては良いですが、必要とまでは言えないと考えています。