業務案内Hino Architectural Design

標準仕様Concept

意匠(デザイン)に決まったものはありません

意匠(デザイン)については、標準仕様はありません。施主様の数だけ正解があると考えていますので、打ち合わせのなかでイメージを汲み取り、それを大切にしつつ、構造・温熱・耐久性を考慮して提案いたします。
そうなると物件ごとに、間取り、外観イメージ、内外装の仕上げ材料と、何もかもが変わることが多いです。

ですが基本的に変わらないことは、手仕事や天然材料を基本と考えていることです。
天然木の部分があれば、目が休まりますし、フローリングの場合は貼り替えの必要が無いので、長期的に考えるとむしろコスト的にも優れています。
逆に、窯業系サイディング・合板フローリング・ビニールクロスのような新建材は、イニシャルコストは安いですが、メンテナンス費用が高いし、見た目の美しさでも劣るのであまりお勧めはしていません。
やはり天然木材、塗り壁、タイル、ガルバリウム鋼板、などが良いと考えますし、それらは職人の手仕事で成り立っています。
やはり建築は職人の手仕事が基本だと思いますし、無理にそこから脱却することは進化ではなく劣化だと思います。

水周り設備機器も決まりはありません

キッチン・洗面・トイレなどの水周り設備も、特定のメーカーを決めておりませんので、ご予算・ご要望に合わせて柔軟に対応できます。既製品ではご要望に対応できない場合などは、キッチンや洗面ならばオーダー家具として作成することもで特殊なご要望に対応することも得意としています。

標準仕様と建築費用について

上記のように、意匠全般や水周り設備機器標準仕様は無いので、組み合わせ次第で建築費用は大幅に変わるのですが、建築費用がどのぐらいであるかの目安は必要だと思いますので整理してみます。あくまで目安としてお考え下さい。

30坪ほどの比較的シンプルな2階建て、天然素材の仕上げ材料、ミドルグレードの水まわり設備、設計費+工事費で税込3500万円程度は最低限必要です。
その上で、ハイグレードの水回り設備、高価な仕上げ材料・建具、大ボリュームの造作工事などが重なった場合は、1000万円以上増えることも十分にあり得ます。

ここ3年ほどの社会情勢により、建築資材・人件費ともに大幅に値上がりしておりますので、5年前・10年前を考えると相当に金額が上がっておりますが、今後も各種値上げが続くと思われるので、今が一番安いと考えていただくしかないですし、イニシャルコストとしては決して安くないですが、真にお客様のためになると確信しています。

標準仕様表

項目 内容 備考
構造安全性 耐震等級3+制震工法 許容応力度計算による
防蟻性能 エコボロン(ホウ酸系防蟻材)処理 全構造処理も選択可能です
温熱性能 パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーンに入ること PHPP(燃費ナビ)で確認
年間暖房負荷 30Kwh/㎡以下 PHPP(燃費ナビ)で確認
断熱性能
(Ua値)
0.3程度以下 建物形状に大きく左右されます
気密性能
(C値)
0.5以下(全棟気密測定実施)
  • 平均値:0.32
  • 最高値:0.08

ほとんどの物件は0.36以下

断熱材
(屋根)
ウッドファイバー吹込 厚さ250㎜以上
断熱材
(外壁)
外張断熱:スタイロフォーム
厚さ60~100㎜
必要に応じてグラスウール充填断熱断熱・付加断熱も採用しています
断熱材
(基礎断熱)
外周内張り:スタイロフォーム
厚さ100㎜
スラブ下:スタイロフォーム(防蟻タイプ) 厚30㎜
基礎内張断熱を全面に敷くことも選択可能
サッシ YKKap APW430(トリプルガラス) 必要に応じて、ドイツ製木製サッシ
玄関ドア YKKap イノベストD50など
(U=1.5程度以下)
必要に応じて、イノベストD70、ドイツ製木製玄関ドア
空調設備 床下エアコン+小屋裏エアコンまたは階間エアコン 状況に応じ、換気システム組込型アメニティエアコン、デシカなど、最適なものを提案いたします。
換気 ダクト式第1種熱交換換気
ダクトレス第1種熱交換換気
第3種換気
熱交換換気を基本としつつ、ご要望、生活スタイルなどに応じて最適なものを提案いたします。
外壁 左官材料(そとん壁、STO、ジョリパッドなど)、天然木材、ガルバリウム鋼板、タイルなど
屋根 瓦、ガルバリウム鋼板など
内装材 中霧島壁、漆喰、珪藻土、エコフリース、紙クロス塗装仕上げなど
床材 無垢材(杉、ヒノキ、カバ桜、オーク、栗)など
天井材 無垢材、漆喰、エコフリース、紙クロス塗装仕上げなど