業務案内Hino Architectural Design

コンセプト2Concept

逆に、工務店と何が違うのかと思われる方もいらっしゃると思いますので、まとめてみました。

コンパクトな工務店同様のコストパフォーマンスの良さ

大手ハウスメーカー主導のビジネスモデルでは、過剰な広告宣伝費、頻繁な建替えで積み重なるモデルハウス費 、大規模な会社組織により積み重なる営業人件費、施工を下請けに出すことなどにより、工事原価に対する利益を 多く取らざるを得ません。 ブランドイメージ、大企業の安心感などがあるとはいえ、コストパフォーマンスが良いとは言えません。

工務店の場合、広告宣伝費、モデルハウス費などが比較的少なく、営業人件費を比較的少なくできるので、コス トパフォーマンスが良くなる傾向にあります。 しかし工務店も大規模になると、大手ハウスメーカーに近い構造になっていきますので、比較的コンパクトな工務 店ならば、スーパー工務店と呼ばれる会社があるように、最良のコストパフォーマンスになる可能性があります。
弊社の場合、経営的な意味では、コンパクトな工務店に近いですので、最良のコストパフォーマンスになると確信 しています。 しかし、確実に違う点があります。

軸足を設計事務所に置いているので、設計を大切にする

代表者は過去の経歴のなかで、工務店が設計・施工をまとめて請け負うことの問題点を痛感してきました。 その問題点とは、工務店の主たる業務が工事であり、設計業務が軽視されていることです。

工務店で家づくりをする場合、設計契約は結ばない場合が多いですが、工事の見積書には設計費の項目が無い場 合がほとんどです。あったとしても、建築確認申請費などで10万円程度のみです。 しかし、設計事務所で設計契約を結ぶ場合、一般的に建築工事費の7~10%程度が相場ですので、建物の金額が
2,500万円とすると、175~250万円必要です。
 かなり差額がありますが、実際に必要な設計業務の作業料はさほど変わりませんので、設計費は工事の利益に含 まれていることになります。もちろん、十分な設計図書を作成しないことで省力化されている部分もありますが。

このように、設計業務が曖昧な状態で家づくりが進むことになるので、本来は守らなければならない「基本設計 →実施設計→工事」という順序が守られず、工事が前倒しになるケースが多かったです。 しかし、設計が完了していないのに工事が進んでしまうと、設計を変更したくても出来ない、予算が思ったより膨 らんでしまうなどの問題が起きてしまいます。

このような問題点を回避するべく、まず設計契約を進め、設計業務完了後に着工することとしています。 そのための「施工も手掛ける設計事務所」というコンセプトでもあります。

※「設計業務完了」とは、実施設計完了のことを言います。
詳しくは、後ろの「家づくりのながれ」をご覧下さい